大人の涙目
悲しくないのに涙が出ることはありませんか? 特に寒い日に外に出ると涙が出ることはありませんか? 「眼の病気辞典」の「涙目」でも書きましたが、涙は上のマブタの中に隠れている涙腺と言う場所で作られ、目の表面を覆い、一部は蒸発し一部は目頭(目の鼻側)にある涙点と言う穴から鼻の中の通り道へ流れていきます。加齢変化や一部の抗がん剤を使っている人は鼻の中の涙の通り道が狭くなっていて、うまく鼻の方に涙が流れないので、目の表面に涙が残ってしまい、泣いているようになります。冬場や寒い戸外では、特に通り道が狭くなり、涙目になります。
「年の勢だから」と諦めていませんか? 昔は治療法も限られていたので、諦めるしかありませんでしたが、今は色々な治療法が出てきています。困っておられる方、興味がおありの方はご相談ください。
赤ちゃんの涙目
「先天鼻涙管閉塞(せんてんびるいかんへいそく)」と言う新生児の病気があります。生まれつき涙の通り道が狭い病気です。眼脂(めやに)や涙が多くて、結膜炎と思って眼科を受診されることがあります。日が経つと少しずつ通り道が広がって、自然治癒することもありますが、治療しないと治らない児もいます。生後2、3か月しても治らない時は、「ブジー」と言う細い針金のような棒で通り道を広げます。大きくなると治療が難しくなるので、「めやにが多い、涙が多い」と思ったら一度眼科で診てもらうことをお勧めします。
その他に新生児の涙目で、早く治療を開始した方が良い病気に「先天緑内障(せんてんりょくないしょう)」があります。緑内障は中高年の病気と思われがちですが、生まれつき眼圧(目の内圧)が高い児がいます。黒目が大きい、黒目が濁って見える、涙が多いなどの特徴があります。適切な時期に治療を受けないと失明する病気です。当てはまる症状がありましたら、早めに眼科を受診してください。
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