Q:小学校6年生の子供にコンタクトレンズは早いですか?
A:使用する機会を限定し、キチンと定期検査を受けましょう
・コンタクトレンズで何が心配か
コンタクトレンズはメガネに比べると快適で便利なことが多いですね。コンタクトレンズには、快適に使えても落とし穴があります。どんなに優れたコンタクトレンズでも、長時間の装用は角膜に酸素不足を招きます。酸素不足になると、角膜の内皮細胞という大事な細胞が減少し、この内皮細胞は一度減ると増えることはありません!あまりに減少すると、角膜が白く濁り、失明につながることもあるのです・・・。
お母さん世代で使い捨てソフトコンタクトレンズ(2週間交換・毎日交換)が浸透したせいでしょうか、最近、ご自分の小学生のお子様にも早期に使い捨てソフトコンタクトレンズをお考えになる方が増えてきたように感じます。でも、「ちょっと待って、よく考えて」ください。小学生のお子様が大人と同じように使うと装用年数が長くなるので、お母様方よりももっと早い年齢で、細胞が減った弱い目になってしまうかもしれません。細胞が減ってからでは、決して元にもどりません。お子様の目の健康のために、慎重に考えたいですね。
・機会を限ること、定期検査を受けること
コンタクトレンズを希望するきっかけとして、「部活」や「スポーツ」があげられます。メガネでは危険なスポーツもありますので、良く眼科で相談してください。決して長時間装用しないこと、メガネを併用すること、どんなに調子が良くても定期検査を受けることが大切です。最初は、激しいスポーツをする時だけに限って使用し、長くコンタクトレンズとつきあえるように、目をいたわってあげてください。