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ドクターブログ

カテゴリ: 目の病気

そろそろ花粉症の季節です

 

2、3日前から、「目がかゆい」と言う方が来院させるようになりました。今年は昨年ほど花粉が飛ばない、と言われておりますが、それでもここ10年の平均よりは多いと予想されております。以前のブログでも書きましたが、2週間前くらいから予防的に点眼を始めることで、症状を軽減する効果があることが分かっております。併設の耳鼻科でも4日の土曜日からアレルギー症状の方が急に増えているようです。マスク・メガネなどの対策と合わせて、そろそろ予防的に点眼をされることをお勧めいたします。

花粉の飛散が多かった昨年に、初めて花粉症になった方も多数おられることでしょう。そのような方から、いつからどの点眼をすれば良いのか、ご質問を受けます。予防的に使って効果がある点眼液と最盛期に使って効果が出る点眼液は、異なることもあります。

いつからどの点眼液を用いると良いのか眼科でご相談の上、点眼を開始することをお勧めいたします。 .

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花粉症治療は早めに始めましょう!

 

Q:花粉症の治療は、症状が出てからで大丈夫ですか?

A:早めに、治療は始めることをお勧めいたします。

症状が出る前や症状が軽いうちから、治療を始めるのが良いと思います。
花粉が飛散する2週間くらい前から、症状に合った点眼液や内服薬をお使いになることをお勧めいたします。
それにより、症状が出るのが遅くなったり、症状を軽くしたりすることが出来ます。
今後の気候にもよりますが、関東地方では、今年は2月上旬から花粉が飛散すると予想されておりますので、1月下旬か2月に入ったらお薬を使い始めても良いと思います。

医師と良く相談されて、自分の症状に合ったお薬を処方してもらいましょう。 .

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外出時の涙

 

最近、外に出ると悲しくもないのに涙がでます・・・と言うことはありませんか?

以前、涙の通り道が狭くなるからと説明しました(寒さとなみだ目 2011年11月27日のブログ)が、その他に、この時期ですと寒冷刺激により角膜が乾燥し、それを補うように反射により涙が出る、と言うこともあります。「乾燥するのに涙がでるの?」と疑問を持つ方もおられると思いますが、角膜が乾くと、それを察知し角膜を潤わせようと反射的に涙が出ることがあるのです。ですから、ドライアイの方が、良く涙が出ると言うことがあるのです。なみだ目だと思って眼科を受診したら、反対に乾いています、と言われ疑問に思われることもあります。
この様な場合は、涙の通り道を広げるような治療ではなく、人口涙液などの点眼で治療することになります。
涙の通り道が狭いのか、角膜が乾燥しているからなのか、眼科で検査を受ければ分かります。「外に出ると涙が出る」と言うかたは、是非一度眼科で検査を受けてみてください。 .

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花粉症・・風邪と思いこまないで!

 

Q:風邪と花粉症の違いを教えてください。

風邪のくしゃみ・鼻詰まりは、しっかり休養を取れば徐々に治ります。しかし花粉症の場合は2月から5月ころまで続きます。また、風邪の場合の鼻水は段々と粘りが出てきて膿の様になってきます。花粉症の場合は、水生鼻汁と言って水性です。

また、目の痒みは花粉症特有の症状であり、風邪にはありません。

さらに、風邪の場合は高熱になることもありますが、花粉症の場合は微熱程度です。風邪は腹痛や下痢を伴うことがありますが、花粉症の症状は鼻や目に集中します。

去年までは花粉症はなかったので、きっと風邪だろうと自己判断して、治療が遅れることがあります。

くしゃみ・鼻詰まり・鼻水に目の痒みを伴っていたら、花粉症の可能性が高いです。自己判断で、市販の風邪薬で治そうとせず、内科・耳鼻科・眼科で医師の診断を受けてください。 .

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花粉症 いつから点眼?

 

Q:花粉症の目薬はいつ頃から始めれば効果的ですか?

花粉症は、早い人で、1月下旬~2月上旬から症状が出始めます。長年花粉症を罹っている方は、「そろそろ」と分かることがありますが、花粉の飛散状況などにより多少前後することがあります。
今年は、昨年よりも飛散量が少ないと予想されておりますが、決して油断はできません。
そこで、出来るだけ症状を軽く済ませるために、予防策をとることは賢明です。かゆみは無くても、目がゴロゴロする、目やにが出る、などの症状があれば点眼を開始しても良いでしょう。

花粉症の目薬には、第一選択薬である「抗アレルギー点眼薬」と抗アレルギー点眼液単独では、効果が不充分のときに使用する「ステロイド点眼薬」があります。
さらに「抗アレルギー点眼薬」は、「メディエーター遊離抑制薬」と「ヒスタミンH1(受容体)拮抗薬」の2つに大別されます。(表)

メディエーター遊離抑制薬(肥満細胞膜安定化薬)は、肥満細胞安定化作用により脱顆粒によるメディエーター遊離を抑制します。言い換えれば、結膜に存在するマスト細胞(肥満細胞ともよびます)からヒスタミンなど「かゆみ」を惹起する物質が放出されることを抑制する薬剤です。主な作用は「細胞膜の安定化」ですので、点眼後、効果発現までに時間がかかります。また、遊離されたヒスタミンには直接作用しませんので、急激・強い「かゆみ」を抑えることはできません。
一方、ヒスタミンH1受容体拮抗薬は、肥満細胞の脱顆粒により放出されるメディエーターの代表であるヒスタミンの作用を、ヒスタミンH1受容体に結合してブロックすることにより抑制します。塩酸オロパタジンであるパタノール点眼液0.1%は選択的なヒスタミンH1拮抗作用とメディエーター遊離抑制作用を兼ね備えています。

ステロイド点眼液は、抗アレルギー点眼液単独では、効果が不充分のときに使用されます。炎症による緒症状に優れた効果のある点眼液ですが、安全性に問題があります長期間使用しますと、緑内障を誘発することがあります。また、ヘルペスウイルスや細菌による眼感染症に対する注意も必要となります。

多くの抗アレルギー点眼液は、あまり即効性が期待できないお薬ですので、花粉症であれば、季節前からの(予防的)投与法が、薬効を最大限に発揮させるために、推奨されていました。しかし、一部の点眼薬(リボスチン点眼薬など)は、臨床上、初回点眼後3日目から自覚症状、眼所見の改善がみられています。いずれの抗アレルギー点眼薬も、季節前(予防的)投与も、もちろん有効であると推測されますので、少なくともごく早期から点眼開始するのがよいのではないでしょうか。

尚、抗アレルギー点眼薬は、内科や耳鼻科でも処方することは可能ですが、目の所見を確認して、上記の点眼薬のどれが最も効果があるか、また緑内障(眼圧上昇)などの副作用が無いかは眼科医でないと判断できません。私も、長年他の科で点眼薬を処方されていた高校生が、進行した緑内障になり、手術をした経験があります。市販の「かゆみ止め」の点眼薬には、ステロイドを含んでいるものもあります。「かゆみが取れれば良い」と軽く考えずに、眼科で副作用のチェックを受けながらお使いになることをお勧めいたします。
また、数ある抗アレルギー点眼薬の中で、どのお薬が自分に合っていたか、覚えておくこともお勧めいたします。同じ作用のお薬でも相性があります。名前を憶えておくことで、自分を守ることができます。 .

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目を温めて疲れをとりましょう

 

Q: 疲れた時に、目を温めた方が良いですか? 冷やした方が良いですか?

正解は、温めた方が、よいです。

湿熱と言って、水蒸気を介して身体を温める方法があります。目に使用する場合、蒸しタオルや市販のアイスチーマーを使って、目の周囲を10分程度温めると、目が疲れて低下していたピント合わせ機能(調節力と言います)が回復することが分かっています。
(Takahashi Y, et al.The effect of periocular warming on accommodation. Ophthalmology. 2005 )

また、目の周囲を温めると、マブタの中にある脂腺(マイボーム腺)から、油の成分が分泌され、涙の質も良くなると考えられています。つまり、ドライアイなどの乾燥感の改善にも効果があります。

温めるのは、お仕事で目を使った後に行うのがお勧めです。午前中など早い時間に行ってもあまり効果は期待できません。
就寝前に温めるのも良いかも知れません。その場合、調節力の回復、ドライアイの改善、心地よい眠りと一石三鳥の効果が期待できます。

当院を眼精疲労で受診された方で、調節力の低下やマイボーム腺機能低下が見られた方には、この方法をご指導させていただき、良好な効果が認められております。
眼精疲労やドライアイも、様々な原因がありますので、まずは眼科で精密検査を受け、その上で、温めることが改善につながるか、医師とご相談ください。 .

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白内障手術後の色感覚

 

Q 白内障術後、ガスの炎がとても鮮明に見えるようになりましたが、元に戻りますか?

目の中に入る光は、虹のように色があります。光の波長が短いと青色、長いと赤色です。
水晶体は年齢とともに、薄い黄色に着色していきます。黄色に着色した水晶体は、波長の短い光を通しにくくします。特に青紫と言った光が通りにくくなります。(図)


白内障の手術はこの着色した水晶体を取り除き、透明な人工の水晶体眼内レンズと言います)に置き換える手術です。この手術により、今まで通りにくくなっていた青紫など波長の短い光が目の中に入ってくるので、ガスの炎のような青や紫色は強調して感じられるようになります。
つまり、10~40歳くらいまでは、この様な見え方をしていたのです。

水晶体の着色は長年かけての変化なので、徐々に青はこんな色だと思っていたのですが、手術で急に変化したために、強調されて感じるのです。
ご質問の、「元に戻りますか?」の回答は・・・「手術前の見え方には戻りませんが、徐々に慣れていき、3~6か月もすれば気にならなくなります。」 

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寒さとなみだ目

 

徐々に寒くなってまいりました。寒くなると(気温が低下すると)外出時や風が吹いている時に、悲しくもないのに、涙が出ることはないでしょうか?

例年、今頃の季節から春先まで、なみだ目になる方がおられます。
原因の一つは、寒さで涙の通り道が狭くなるためです。

治療法として、チューブを通す方法などがありますが、「痛そう、怖い」などの理由で、または「どうせ年なんだから」と思い込み放置しておられる方も多いようです。
治療には多少の痛みは伴いますが、麻酔をしますし、チューブを通すと、約9割方がなみだ目から解放されると言うデーターもあります。

また、完全に通り道が閉じていない場合は、お水を通すだけでも、一時的ですが楽になることがあります。当院では、定期的(2週間から1か月くらい)に通院して、お水を通す治療を受けている方も何人かおられます。痛い治療、怖い治療は嫌だ、と言う方にはお勧めです。

「どうせ年のせいだから・・・」と諦めず、一度眼科で相談されることをお勧めいたします。 .

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ソフトコンタクトレンズのケア

 

最近は、ソフトコンタクトレンズのケア(洗浄・消毒・すすぎ・保存)が一本で済むMPS(
Multi Purpose Solution:マルチ パーパス ソリューション)で洗浄、保存することが多くなりましたが、使用方法にはいくつかの注意点をまもる必要があります。

ソフトコンタクトレンズを目からはずしたら、MPSで洗浄します。コンタクトレンズには、常に細菌やカビといった微生物が付いていますので、レンズに付着している微生物をMPSで「こすり洗いし、すすいで洗浄してから」、MPSを充分に入れたレンズケースに一定時間漬けおきして「消毒」します。ここで注意したいのは、「MPSは他の洗浄方法に比べて消毒力が弱い」ということです。ただすすいで漬けるのではなく、付着している微生物を「こすり洗いですすぎ落とす」必要があるのです。こすり洗いとすすぎによって微生物や汚れを落とすことで、弱い消毒力の効果を補っているのです。

一定時間の消毒後、コンタクトレンズをMPSですすいでから装着します。このとき、レンズを水道水ですすいだりは絶対にしないでください。

レンズを装用したら、残った保存液は捨てて、コンタクトレンズケースを水道水あるいはMPSでよくこすって洗いましょう。その後、レンズケースは風通しの良いところで自然乾燥させます。

また、レンズケースは、1~3か月に一度交換しなければいけません。レンズケースにも、細菌やカビが付着しているからです。

つまり、コンタクトレンズケアで一番大切なことは、細菌やカビ、汚れを「こすり洗いとすすぎ」で落とす、ということなのです。そして、どんな消毒方法においても、「洗浄とすすぎ」を毎日行うことが基本です。

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視力の左右差 メリット・デメリット

左右の目の視力に差があって、疲れるという訴えを聞くことがあります。

それでは、視力に左右差があると、どんなメリット、デメリットがあるでしょうか。

デメリット
まずは、デメリットですが、やはり視力に左右差がある場合に、メガネやコンタクトレンズで矯正しないと目が疲れる、頭痛がする、肩がこるなど、眼精疲労を起こすことがあります。また、遠近感や立体感が大切なお仕事をされている方は、矯正しないと不都合が生じることが予想されます。例えば、良好な動体視力を求められるスポーツや大型バスや2種免許の運転などです。

メリット
中高年の老眼への対策を考える時に、視力の左右差がメリットになることがあります。
片方の目は近視がなく、他方の目は近視があると、近視が無い目で遠くを見て、近視がある目で近くを見ることが出来ます。メガネに遠近両用メガネがありますが、近視が無い目と近視がある目で、メガネ無しに自分の目で遠近両用をやっている状態になるのです。このような状態をモノビジョンといい、片目ずつ役割分担するという方法です。このような視力に左右差がある方は、老眼が始まる年齢になっても老眼鏡をかけずに日常生活を送ることができる可能性があるのです。遠くも近くもメガネを使用せずに見ている方のなかには、このような視力に左右差がある方が含まれていると思われます。
既に老眼が始まっている方でも両目に近視がある場合、片目にだけコンタクトレンズを入れるとかメガネに度を入れるとかすれば、同じ状態を作ることが出来ます。また、白内障手術やLASIK(レーシック)など近視に矯正手術の際にも意図的に近視に左右差をつけることで、同様の状態を作ることも可能です。
では、どちらの目で遠くを見て、どちらの目で近くを見たらよいのでしょう? 一般的には、「効き目で遠く、もう片目で近くを見る」のが違和感が少ないと言われております。

但し、元々視力に左右差が無い方で、意図的な左右差に満足できる人は30%くらいと言われております。また、女性の方が満足する率が高いとも言われております。つまり万人に向く方法とは言えませんが、左右の視力が違っていても、体(脳)が適応してくれることがありますので、老眼対策の選択肢の一つとして考えてみてください。

このように視力の左右差は、老眼対策の一つとして注目されておりますが、自分に向くのか眼科で良くご相談ください。

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